ロボットの見る夢
「あ、祈羅。おはよう。」

「お姉ちゃん。問題なく起動したみたいね。」

「うん。ありがとう。

そうそう、来週あたり日本に戻るつもり

なんだけど、大丈夫?」

「こっちは大丈夫よ」

「え、俺はそんなこと聞いてないぞ」

「まったく、新くんったら。

来週の日曜日、母の日でしょ?」

「あっ」

俺はすっかり忘れていた。

俺たちを作ってくれた、偉大なる母。

その人に感謝する、一大イベント。
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