俺・・・死んじゃった!?
あたりをよく見ると、どうやらここは、俺の家の前の空き地らしい。


「じゃあちょっと言ってくるから!!」


前の家から出てくるのは昔の俺だった。


やはり、あれは俺の家だった。


彼は家から出ると、バイクにまたがり始めた。


俺の勘が正しければ、彼は今からドライブに行くはずだ。


「おっさん!泣いてる場合じゃないぞ!すぐ追いかけるから!はやく涙拭いて!」


「わかった!おっさんがんばる!」


そう言うと、おっさんはポケットからハンカチを出し、顔を拭いた。
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