地味系に恋

琉李side

...............それ、私です

「どうしよう!あれ私の事なんだけど!てか、変装しといてよかったー!」

「馬鹿」

「え!?なんで?ばれてないよ」

「はー......凛生くんの反応見てみ?めっちゃ笑ってるんじゃん」

「あ」

砂希はまたため息をついて言った

「つまり、それだけあんたを馬鹿にしてるって事」

「........う」

「本当の事言ったら?」

無理!だってそれ言ったら絶対ひくって!

「どうしよう.....」

「うーん。まぁ、ばれてないしねー」

「うん....」

「てーか!『雄豚』って何!?」

「え?それはね、何かね。主人公が男で、親に見捨てられて困っている所をある小説家に拾われる訳よ。そんで、そこから恋に落ちて、でもその小説家はめちゃくちゃドSで、そんで....」

「あーもういいもういい!もういいです!」

「えー。あ!かしてあげようか!」

「いらねーよ!そんな濃い読み物!」

「読み物って....古くない?」

「あそっち?そっちなんだ。濃いってとこは否定しないんですか」

「うん。まぁちょいちょい自覚してるしね」

「ちょいちょいじゃダメなんだよな」



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