もしも僕に。


「どこ行く?」

ん〜…。

「あ、新しく出来たアイス…」

「行く!」

即答すぎる私をクスクス笑い「じゃあ行くか」と足を進めた。


歩くこと数分。

「うわぁ…」

新しくオープンしたアイス屋さんには既にたくさんの人。

「美雪、これ並ぶの…?」

榎月なんか顔をひきつらせている。

「うー…」

食べてみたい。
でも榎月のことを考えると…。

「私いつものアイスが良い」

「は?」

「並ぶのだるいでしょ?」

「うん」

素直な人。

「だからいいよ。いつものとこ行こう?」

「うん」

ちょっと残念。
でも、いっか…。




_
< 29 / 85 >

この作品をシェア

pagetop