もしも僕に。


あ、やっぱり来た‥。


私が見つめる窓の先には明るい茶髪が目立つキレイな顔立ちをした男の子。

いっつもこの時間に学校来るんだよね。

名前も知らなければ学年も知らない。

分かることは‥彼の登校時間だけ。


「あ‥」

今、目合った‥。

「‥あぁ〜あ」

彼はすぐに私から目を逸らし玄関に足を進める。



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