もしも僕に。


アイスを食べてる最中に榎月がこんな疑問を持ちかけてきた。

「てか俺らなんで冬にアイス食べてんの?」

「冬だから食べたくなるんでしょ。てかもうすぐ冬終わるんだから気にしないの」

「…答えなってねーし」


アイスも食べ終えすることがなくなった私たちは自然に「帰るか」となる。


「かづ、また明日ね」

そういうと榎月がキョトンとした顔で私を見る。

「へ?」

「いや、送るし。普通に」

「いいよ別に!」

時刻は6時過ぎ。
少し暗いけど余裕でしょ。
それにチョコがやっぱり気になるから帰りに見ていきたい。

「俺が良くない」

「じゃあ…駅まで」

「家まで行けるけど」

「寄りたいとこあるから」

「…分かった」

少し納得のいかない顔だったけどOKが出た。


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