もしも僕に。


席に座ると同時に私は叫んだ。

「榎月!」

「ちょ、うるさい」

そう言いながらも榎月は笑顔だ。

「ゔー…バカぁあ…」

少し涙目になる。

「だって美雪食べたかったでしょ」

榎月は優しく笑ってる。

「でも昨日、イヤって言ったぁぁ…」

「うん。並ぶのやだもん」

やだもんって…。

「じゃあなんで〜…?」

「ん、こうすれば並ばなくていいじゃん」

「かづ…好き」

「はぁあ!?」

榎月は大声を出した。

「うるさいよ。好きって言ったくらいで」

「お、おま!す、すき…!?」

「榎月は私の親友だよ?」

「あ!?あ、あぁ…」

変なこと言っちゃったかも。



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