【完】ひとつ屋根の下で。
「な……菜々子は、俺を良くは思っていなかった。当時、中学生になったばかりだったけど、それはひしひしと伝わったよ。そんな環境も、一ヶ月もすれば慣れるもんだ」




……だけど、俺の地獄はここからだったんだ。



「それが始まったのは、ある日の夜だった」



それが、終わることのない、地獄の始まり。




「部屋で、いつも通り寝ていた俺は、下半身に違和感を感じて、目を覚ましたんだ」



思い出すだけで、俺はがたがたと震え出し、目頭が熱くなる。



そう、あの日、あの時から俺は菜々子に……!
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