【完】ひとつ屋根の下で。
アタシは仕事の準備、ヒカルは学校の準備にそれぞれ向かう為に別れた。



多分、ヒカルはまだ時間があるから、課題でも片付けて行くんじゃないかな。



アタシが階段を下りると、待ち構えてたのは真下の階の住人、ヘースケと大祐。



「苺ちゃーん!」



「うわっ……何すか?馴れ馴れしい」



ヘースケはアタシに突進して、両肩を掴んだ。



「昨日、上からスッゴいドスンドスン響いたけど!何なの?ダンスでもしてたの?」



あー、もしかして、ヒカルが菓子折り踏み潰してる時の。



「大丈夫。その、ヒカルが真下のヘースケの睡眠妨害してやろう、みたいな感じで。まあ、うん、ごめん」



アタシが嘘を付くと、大祐は苦笑いした。
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