【完】ひとつ屋根の下で。
島本さんはヒカルに触れられてない方の手で、ヒカルの顔に触れる。
「貴方のその優しい顔、輝久さんにそっくり。とても、綺麗。止まってしまったと思った貴方の時間だったけど、確実に進んでいたのですね」
呟くような声。
島本さんはこの日、初めて微かに微笑んだ。
「姉を許してほしいとは言わないけど、もう少し、私を家族として見てほしい。貴方は、私が初めて愛した人の愛の証だから」
そっか……島本さんはずっとヒカルを家族として愛したかったんだ。
だけど、当時は気持ちが複雑過ぎて受け入れられなかったんだ。
事件を起こしたのは自分の姉で、だけど、ヒカルに、姉の命を奪われたようなもん、だからな。
「貴方のその優しい顔、輝久さんにそっくり。とても、綺麗。止まってしまったと思った貴方の時間だったけど、確実に進んでいたのですね」
呟くような声。
島本さんはこの日、初めて微かに微笑んだ。
「姉を許してほしいとは言わないけど、もう少し、私を家族として見てほしい。貴方は、私が初めて愛した人の愛の証だから」
そっか……島本さんはずっとヒカルを家族として愛したかったんだ。
だけど、当時は気持ちが複雑過ぎて受け入れられなかったんだ。
事件を起こしたのは自分の姉で、だけど、ヒカルに、姉の命を奪われたようなもん、だからな。