【完】ひとつ屋根の下で。
ヒカル、アタシは、アンタとひとつ屋根の下で暮らせて幸せだよ。
「いーちご」
「何……んっ!」
突然呼ばれて振り返ったかと思えば、不意討ちのキス。
麦茶の味がするよ。ヒカル。
「なんか、突然したくなっちゃったから。減るもんじゃないし、いいでしょ?」
「なんだよ、キス魔。エロヒカル」
アタシが言い返すと、再び今度はアタシに刻み込むような深いキス。
優しさが、唇越しに流れるような気がした。
ギュッと抱きしめ合えば、魂が重なった、ひとつになれたと思える。ヒカルといると、不思議だ。