【完】ひとつ屋根の下で。
「実は、苺ちゃんに頼みたいことがあるんだ」



おじさんが頼みたいというのは得意先の社長との会食らしい。



なんでも、得意先の社長は若い女の子好きらしく、去年はまでは三鷹さんというこの会社の経理担当のお姉さんが毎年行っていたという。



「大事なお得意さんなんだ!頼むよ」



「分かりました。そのかわりアタシ、愛想は振り撒けませんよ?」



武安おじさんがあまりにも必死だったし、多分相当大事な得意先なのだろう。



まだまだ仕事の出来ないアタシだ。アタシでよければ、何度でも行くよ。おじさんの役に立ちたい。
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