【完】ひとつ屋根の下で。
廊下からリビングに繋がるドアが勢い良く開かれる。
「苺ぉ!おめでとさん!よく2週間も耐えた!」
「あ、紫苑、さん」
ぼろいドアを乱暴に扱ったのはこの建物の持ち主で管理人の紫苑さん。強盗じゃなくて一安心。
「紫苑、もう少し優しくドアは開けろ。とれる。ボロマンションなんだから」
「ハーン?小さいこと気にすんなよ。イチモツもちっちゃくなるぞぉ?」
真昼間から、シラフの大人がなんつうことを……。
ヒカルは相手にしてらんないと言わんばかりにそのまま本を読んでいる。
「それは置いといて、お前、ヒカルをよく手懐けたな」
「や、別に。手懐けるとかじゃなくて」
紫苑さんって、賑やかな人だ。アタシは嫌いじゃない。
「苺ぉ!おめでとさん!よく2週間も耐えた!」
「あ、紫苑、さん」
ぼろいドアを乱暴に扱ったのはこの建物の持ち主で管理人の紫苑さん。強盗じゃなくて一安心。
「紫苑、もう少し優しくドアは開けろ。とれる。ボロマンションなんだから」
「ハーン?小さいこと気にすんなよ。イチモツもちっちゃくなるぞぉ?」
真昼間から、シラフの大人がなんつうことを……。
ヒカルは相手にしてらんないと言わんばかりにそのまま本を読んでいる。
「それは置いといて、お前、ヒカルをよく手懐けたな」
「や、別に。手懐けるとかじゃなくて」
紫苑さんって、賑やかな人だ。アタシは嫌いじゃない。