【完】ひとつ屋根の下で。



夕方までそれぞれまったりして、アタシ達は下の食堂に行く。



食堂には、料理のいい匂いが広がっていて食欲をそそる。



紫苑さんの他に、それぞれ3人ずつ、計6人の男女がいた。



「おっ!この子が噂の苺ちゃんだね」



「ヘースケ、うざい」



始めにアタシに絡んで来たのは、チャラ男っぽい奴と落ち着いた雰囲気の奴。



「俺、ヒカルと同じ医学生の瀬戸平助!よろしくー!」



「ゴメンね、ヘースケうざいだろう?俺はこいつらと同じ大学で理工学部。桐沢大祐」



ヒカルと同級生ってことは、こいつらもアタシより3つも年上なのか。



大祐は元々色素の薄いっぽい髪の毛で、身長も高いから納得だが、ヘースケの方は、特別身長も高くなく、可愛らしい見た目も手伝ってか子供っぽい。
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