桜の下の恋心〜2〜

キーンコーンカーンコーンチャイムがなる。
「席戻るね！咲の彼氏うちらのクラスだよきっと！」
「うん！」

ガラッ――――
先生が教室に入って来る。「おはようございます。今日は転校生がいます。」

先生の言葉に教室がざわつく。
「静かに！石川君入って。えー石川君に自己紹介をしてもらいます。」


「今日から2年D組になる石川裕です。よろしくお願いします。」

女子の黄色い声がとぶ。
キャー、カッコイイ！とか…もう超不安…。

「石川の席は石川の希望で桜田さんの隣です。」

「えっ!?」
先生の言葉に私は驚きの声をあげた。

女子からのえー！とか何でよー！の超大ブーイングの嵐。

裕が私の隣に来ていきなり私に抱きつく。
「咲わ俺の♪手だしたら女子も男子も皆ぶっ殺すよ？」

裕は満面の笑みでそう言った。

その時丁度チャイムが鳴り皆がいっせいに教室から出ていった。

「良かったぁ咲と同じクラスで♪」
超ﾆｺﾆｺで裕が言う。
「う…うん。裕にあんな一面があるなんて知らなかった…。」

「あぁ！まぁーね咲を守るためなら何でもするよ♪じゃあ職員室に行かなきゃなんないから後でね♪」