桜の下の恋心〜2〜
裕はまだ納得して
ないようだけど渋々OKしてくれた。


その日
裕が私に話しかけても
私は莉子の後ろに隠れて
話そうとはしなかった。


放課後になって
私が莉子と帰ろうとすると裕が私達の前に立った。

「なんなんだよ。何で咲は俺を避ける?席交換した理由だって本当は違うだろ?何でそんな急に避けだしたりすんだよ。俺なんかしたか!?」

裕は少し声を荒げそう言った
「…理由は裕が一番分かってるはずでしょ?何で分かんないの?」

私が今日初めて裕に話しかけた事になる。

「…は?何だよ…俺が一番理由知ってるってなンだよ!?意味わかんねー」

裕は下を向きため息をついた。
こんな口論をしてる間に教室には私達三人だけになった。

バンッ――
鈍い何かを叩く音がした。
私が顔を上げると
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