桜の下の恋心〜2〜

机を叩く音だった…
机を叩いたのは莉子だった。

「いい加減にしな!!何が「俺が一番理由知っるてなンだよ!?」だよ!!本当に知ってるはずだろ!?私達昨日見たんだよ!お前が女の子と一緒にいるの!」

莉子がキレたのは初めて見た。私のために怒ってくれてありがとう…
そう心で呟いた。

「咲。帰ろっか!そこどいてくんない？帰れないんだけど。」

いつものように明るい莉子に戻った。

「う、うん」

私は莉子に答えた。

「……おぃ、咲。この前の公園にPM7時に来て。話す事あるから。」

「………。」
私は返事をしなかった。
だって迷ったから。

「来るまで待ってるから!」


裕のその言葉を聞き残し
私達は教室を出た。