幸せになるために
はじめは清美と龍造さんがケンカするたび中にはいったり
3人の生活もうまくいってたんだ

ある日あたしが熱をだして寝込んだ日からおかしくなっていった
扁桃腺が腫れて熱は下がらないし咳も止まらなくて夜中水を飲もうと
台所に行ったら龍造さんが起きてきた
「ごめん。おこした?うるさいね」ってあたしが言うと
「そんなこというなって!」っていながらうがいしろ咳が止まるからって
塩水をわたされた
何度もうがいすると咳も止まってきたから
「ありがとう 寝るね」って布団に入ったら
龍造さんがあたしの布団の横で
黙ってすわってた
「だいじょうぶだから清美とこいって」っていうと
「清美はねてるしめがさめた」って怒ったようにいうから
あたしは寝たふりをすることにした
どうしたらいいかわかんなかったんだ
しばらく寝たふりをしてると
龍造さんの冷たい手がおでこにあたって
まだ居たんだってドキドキした
どうしていいかわかんなくて寝たふりをしてると
「春・・・俺本当は春が好きなんだ」って龍造さんのつぶやく声が聞こえた
あたしは目をぎゅってつむりながらもうここにはいられないそう思った


熱が下がると
首を覚悟で社長に保証人になってくれるように
頼みに行った

社長は来月末すし屋のとなりのアパートの人が引っ越すからそこを寮として
借りてくれるといってくれた

あと1か月半あたしは高校の友達に頼んで泊まり歩くことにした
親に脅しをかけられてる友達もそん時はそん時って快く泊めてくれた



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