幸せになるために
「なに・・・やめて」声が震えてかすれた声しか出なかった

龍造さんは
「春がすきだ」って何回も言いながら
抱きしめる手を緩めようとはしない
「やめて!あたしはすきじゃない!」って叫ぶと
「それでもいい 春を抱く」って押し倒された

高校を辞めて紹介で何人かと付き合ったけどキスしかしたことがなかった
愛されなかった自分が人を好きになることがわからなかったし
彼氏より生活していく事しか考えてなかったあたしは処女だった


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