シックスラブ
第1章..告白
桜も満開の今日。
瀬品高校(セシナコウコウ)に入学した1年F組松坂 由美はある男を引っ張っていた。
「…何あんた」
「いいからこっちこっち!」
そして着いた先は校門前。
生徒が登校中である。
「好きです!!付き合って下さいっ」
そう言って片手を差し出した。
ってか展開早。
少しの沈黙。
「…ごめん。初対面だし、無理」
無表情の男。
ななななっ
ぬぁんだとォォ!!
そうショックを受けているのを陰で見ていた由美の友人、同じクラスの細川 咲と隣のG組赤坂 千景。
「あーあ、由美8回目だよー」
「アイツも運悪いよなー…」
コソコソと喋っていた二人だが、また後ろには二つの影。
「おい、お前らあの女の取り巻きかよ」
「うーす可愛いねェお嬢さん方」
タバコを加えている藤沢 蓮。
女には目がない中山 俊太郎。
どちらも同じクラスである。
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