シックスラブ
そしていよいよテストが始まった。
1時間、2時間と時間は
どんどんとすぎていき、気づくと
1日目のテストが終わっていた。
「あぁあああ~っ」
「ゆーみ、うるさい」
嘆いているところを咲に素早く突かれた。
「だってぇ……」
意味のない勉強会しかしていないのだ。
思ったよりまったく何もできなかった。
「准ちゃああん!!俺、俺……」
一方こちらでも嘆いている馬鹿がいた。
「あんまできなかった?」
「すげぇな准ちゃん!何で俺が
言いたいこと当てちゃうの!?
でも俺そんなこと今はどうでもいんだ」
キラーンと顔が変わる俊太郎。
「なんか…千景さんやべーんだ…」
すると今度はズーンと落ちこんだ。
「だからなんなのお前」
さっきから冷めた眼差しを
しているのは藤沢蓮である。