シックスラブ
「えーと、誰ですかー?」
「どっかで見たことあるよーなないよーな…」
その言葉に吹き出す中山。
「何やってんだ俊、きたねェ」
「だって俺ら同じクラスじゃん!!何!?みんな覚えてねーの!?」
「知らねェ」
咲と千景も頷く。
「えぇっ知ってたの俺だけ!?」
そしてまた頷く三人。
「まぁその話はどうでもいいけどよ、お前らの連れのあの女、しつけちゃんとしろよ」
タバコを落とし踏み潰した。
「なんでー?」
「あ?アイツ俺を蹴り飛ばして准を持ってったんだよ」
そう言い由美と男子生徒を指さした。
由美が今告白しているのは飛口 准。
同じクラスで入学早々女子の的になっている有名な男子生徒であった。
「えーっあれが噂の飛口准!?」
「へぇ~あたしはタイプじゃねーなぁ」
二人がそう言って藤沢を振り向くとそこには藤沢の姿はなく中山だけ立っていた。
「あれェ!?蓮くんどこ!?」
どうやらおいてかれたらしい。
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