シックスラブ
「……はぁ?」
「どーせもう塗れてるしいいもーん じゃあ私帰るから」
そう手をヒラヒラさせ歩いて行く。
ちっ…
「おい」
女が振り返る。
「なーに?早く行きた…」
いい終わるのを待たずに傘を女に投げる。
「わっ…」
見事にキャッチした。
「しょうがねーから貸してやる 後でのし付けて返しやがれ」
そう言った後ソイツの顔を見ないで横を通り過ぎた。
雨はまだまだやみそうにない。
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