星に願いを
「妹がいなくなったあと、すげー荒れたんだ。毎日、女を抱いてた。女のことをただの道具だと思ってた。・・何より何も考える隙間を与えない快楽が欲しかったんだ。
でも、高3のときに妹が俺宛てに書いた手紙を見つけたんだ。そのおかげで、俺は立ち直ることができた。それから、医学部に受かろうと必死に勉強した。・・それで今の俺がいる。」
話し終え、まなの様子をうかがう。
「まな・・」
「たく、私のこと・・好き?」
涙目のまなと目が合う。
まなの不安が取り除けるように、まなの目を見て言った。
「好きだよ」