星に願いを


季節は秋。


あれから半年が過ぎようとしていた。


私は毎日お見舞いに言った。


優輝が痩せていくのにちょっとショックを感じたこともあったけど、いつも私の大好きな笑顔で私を出迎えてくれた。


優輝が入院してから、ちょっと変わったこと。


それは、お互いの気持ちを伝えあうこと。


「愛美、愛してる。」


「私もずっと愛してるよ。」


そしてキス。


優輝は愛してるって言うときだけ、愛美っていう。


“愛してる”


たったひとことで、私は強くなる。


頑張ろうって思えるんだ。


そんなとき、優輝に3日間の外泊許可が出た。


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