星に願いを


会うのは、綾香さんのとき以来で・・・なんだか久しく感じた。


「ちょっとデートしないか?」


たくの誘いに、大きく頷いた。


たくの笑顔で胸がきゅんとする。


ああ、私たくに恋してるって思った。



特に行きたいところがなくて、私たちはあの場所へ行った。


星が綺麗な、秘密の場所へ。






「ここに来るの、久しぶりだな」


寝転がるたくの隣にゆっくり座った。


「今日は星が見えないね」


「・・・ああ」


あいにく今日は曇り。


今日の空は暗くて・・・切ない。


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