星に願いを


「でもたくは…逃げる私を助けてくれたんです」


“ムリに忘れようとしなくていい”


海で抱きしめられたときに、言われた言葉。


「ムリヤリ優輝を忘れようとしてた私を助けてくれて……そのとき私にある感情が生まれました」


久しぶりの感情。


温かな心地良さ。


「優輝を愛したままの私を……たくは受け入れてくれました。そんなたくを…愛しいと感じたんです」


ありのままの私を、好きだと言ってくれた。


そして、いつの間にか。


たくにドキドキしている自分がいた。



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