星に願いを
違う。
今のは、空耳。
空耳のはずなのに・・・背中から感じる温もりは何?
「なんで・・・」
「まな、好きだ」
ぎゅって後ろから強く抱きしめられる。
「たく・・・」
本当にたくなの?
だって・・・たくがここにいるはずがない。
「ほら、続き言えよ」
「へ?」
「優輝さんに話してだろ。俺のことが好きで・・の続きは?」
「・・・っ」
こいつ・・わざとだ!
前にも・・こんなことあったよね?
こんな意地悪をするのはたくしかいなくて、本当にたくなんだって実感させられる。
それにね、何よりドキドキしてるから。