レモン・マジック
「いや、なんでもねえ」
ニコッと微笑む。
「飯島は気にすんな。でもあいつには近づくなよ?」
「え、あ、なん…」
「ほら!アクエリ作るぞ!」
「う、ん…」
今。
何で?って聞こうとしたら
言葉を遮られた。
もしかして紺野くん、
昔鏡って人と
何かあったりしたのかな…?
でも私が頭つっこむことじゃないし
そこは聞かないことにする。
「ほらー。タンク持ってこい」
「わ、わかった」
でも、何だかわからないけど
あの鏡って人。
怖くて仕方なかったんだ―…
あの目に捕えられたら
終わりな気がして――…
「うー…重たい…」
「ファイトマネージャー★」
「マネージャーという名のパシり…」
「そうとも言うかもな!」
「ばか…」
アクエリを入れたタンクを持って
グラウンドにいる先輩達に
声を掛けようとした瞬間…
「どーゆうつもりだてめぇ!!!」
「何とかいえよ鏡!!」
鏡………?