レモン・マジック


「どーゆうつもりだ鏡」
「あ?なんだよ紺野。このちんちくりんお前の女なのか?」
「俺の質問に答えろ。何で来た」
「来ちゃ悪いのかよ」
「悪い。お前はもう退部した」
「るせーよ。俺の勝手だろ」
「勝手じゃない」


こんなときに言うのも何だけど、
紺野くんが凄くたくましく見えた。
鏡と張り合ってると
背は断然小さいけれど
紺野くんはオーラが違う。

ちょっと、怖い


「どうせこんな弱小陸上部。俺がいなきゃダメなんだろ」
「お前…今何て言った」
「はあ?おい紺野、調子乗ってんなよ」
「鏡、お前ほんとに来んな」
「ふん、後悔すんのはお前らだぜ」



鏡は言いたいことだけ言って
部室の方に去って行った。
な、なんだったの…



「悪い飯島。怖かったよな?」
「や…大丈夫だけど」
「お前は気にしなくていーから!」


紺野くんは私の頭を
ポンッと優しく叩くと
町田先輩と話に行った。


鏡…

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