女の子のカラダ。
「花梨、そんなこと思ってたの?」
「うん。なんか本当に少女マンガのヒーローみたい!」
「ふーん。でも千也って女関係でいろんな噂あるよね。
彼女は年上美人とか。経験豊富~とか。まぁ全然そんな噂あってもおかしくないけどね」
その噂は何度か聞いていたからなんとなく分かる。
千也君とは話したことないし、2年で初めて同じクラスになったからなぁ…。
「でも、あたしには届かない人だよ!」
そう言って、次の授業の準備に取り掛かったあたし、小松花梨。
まさか、彼、高遠千也と関係をもつなんて
この時はまだ、気づかなかった。