女の子のカラダ。


「本当に気にしないで。これくらいすぐ治るよ!
あ、生物室行こ?授業始まっちゃうしさ」


「…でもそんな足じゃ、花梨歩けないでしょ?」


「…大丈ー……え?ひゃあっ!?」

急に体が浮いていることに目を丸くしてしまう。


ひょいっとあたしを簡単に持ち上げてしまったのはこの人。


「た、高遠君?!」


えーっ?!

何これ!!

お姫様抱っこだよね!?


ちょっと待ってよー!

周りの野次馬すごいし。

なんかみんなに見られてるよ?

あたしはすぐさま手足をバタバタする。


「な、何してるの?!ていうか下ろしてぇ〜!!」

やだやだやだ恥ずかしい。
第一男の子に免疫ないのに。


しかも今日高遠君と話したの初めてだし!



< 20 / 47 >

この作品をシェア

pagetop