女の子のカラダ。
「本当に気にしないで。これくらいすぐ治るよ!
あ、生物室行こ?授業始まっちゃうしさ」
「…でもそんな足じゃ、花梨歩けないでしょ?」
「…大丈ー……え?ひゃあっ!?」
急に体が浮いていることに目を丸くしてしまう。
ひょいっとあたしを簡単に持ち上げてしまったのはこの人。
「た、高遠君?!」
えーっ?!
何これ!!
お姫様抱っこだよね!?
ちょっと待ってよー!
周りの野次馬すごいし。
なんかみんなに見られてるよ?
あたしはすぐさま手足をバタバタする。
「な、何してるの?!ていうか下ろしてぇ〜!!」
やだやだやだ恥ずかしい。
第一男の子に免疫ないのに。
しかも今日高遠君と話したの初めてだし!