女の子のカラダ。
…この人、まるで女の子をドキドキさせる魔法を持っている…
初めて味わうこの感覚に、あたしはまだ気づいてなかった。
「…あ、ありがと…」
とぎれとぎれにお礼を伝えるあたしに
「どーいたしましてっ」
と、あの笑顔で笑うんだ。
「あ、着いたよ。ここらへんだろ?」
気がつけば、あたしの家の前に着いていた。
時刻を見れば8時半。
「あ、うん。送ってくれてありがとうね」
「ううん。俺が怪我させちゃったし、こんなの当たり前だって!
あ、明日の朝8時にまた迎えに来るわ」
「…えッ!??明日の朝も?!」
今日だけじゃなかったの?!
「足が治るまでの一ヶ月。俺が小松の足になるから!
んじゃぁまた明日な!」
そう言って高遠君は帰っていった。
「えっちょっ…あ…」