女の子のカラダ。
「……行っちゃった…
…………今日はいろんなことがあった一日だったな…」
あたしは小さく呟いて、自分の家の中へ静かに入っていった。
鳴り高まる心臓の音は鳴り止まる気配もなくて…。
男の子に免疫がないから?
まだ慣れていないから…?
高遠君からもらったあの言葉に
まだ、ドキドキが止まらなかった。
このドキドキがなんなのか、この時のあたしは
まだ、気づかなかった。
あたしは、彼、高遠千也からたくさんのドキドキを味わうことも、このときは知るはずもなかった…。