女の子のカラダ。
フタリ


「……ねぇ」

「ん?」

昨日の今日でもう朝が来た。

約束どおり、高遠君はあたしの家まで自転車で
迎えに来てくれて、あたしの左足になってくれている。



高遠君につい助けを求めていってみたあたしだけど…、

当の本人はこの状態に気づいてないらしい…。



二人乗りでゆっくり進む自転車をよそに、
あたしはすごく身がもたない気持ちだった。


「…すっごく見られてない?」

そう、すっごく周りの視線を気にしているのはあたしだけ?

学校に近づくにつれ、登校している生徒もたくさん見るからか、
明らかにあたしたちを見ている人がたくさんいる。

この人も、あの人も、あっちの人も!!


突き刺さる視線の向こうには多分、ううん。

銃中八苦、このあたし。

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