女の子のカラダ。
肩を狭くしてなるべく下を見た。
これではっきりと実感する。
高遠千也…あなどれない…。
この人気といい圧迫感といい、本人が気づいてないのが
信じられないんだけど…
朝から憂鬱な気持ちで学校に到着した。
「あ、ありがとうね」
「おう!てか一緒のクラスじゃん。行こうぜ」
「あ、うん…」
ちょっと距離を空けて高遠君についていく。
…高遠君って背高いんだなぁ…。
あとほどよい筋肉といい、髪型といい…
なんて完璧なんだろう。
人気者って大変…。
そんな風に思っていると、
「おい」
ちょっとむすっとした高遠君が呼んでいる。