女の子のカラダ。
「へ?」
「へ?じゃなくて!距離空けすぎだから。
隣並ぼうよ。あ、荷物俺が持つよ」
「あ…」
断る隙もなく鞄を持つ高遠君…。
そして気になる周りの視線。
チクチクチクチク、中には殺気も感じるような
そんな視線…。
高遠君分かってなーいっ!
わざと距離空けて自分を少しでも守ってたのに…。
作戦失敗。…うぅ。
仕方なく隣という近距離で歩いてみたけど、
あたしはヤジの目ばっかり気にしすぎて朝から疲れてしまった…。
ガラッと教室のドアを開けてあたしの机まで鞄を運んでくれる高遠君は
やっぱり優しい人。
「じゃぁ、また放課後な?あ、困ったことあったら言ってな!」
と言って、自分の机へ向かった。