永遠の片想い

 多分、おばちゃんに取って来るように言われたみたいだ。

 「千恵ちゃん、ソースなら、通路の段ボールの中だよ。」

 手元から、顔を上げて、千恵ちゃんに言うと。


 「和泉に聞いてるんだけど…。」


 冷たい答え…。


 「ごめん…。昨日ソースの箱移動したから、大翔くん知らないと思って…。」

 気まずい雰囲気。

 「ソラ~!!ついでに、キュウリも切って~!!」


 何も知らない、暢気なマナが、やって来た。


 「マナ、キュウリは?」


 「えっ、知らない。おばちゃんが、無くなったから、切ってて。」


 「俺、取ってくるよ。」


 店内に向かう大翔くん


 
< 137 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop