永遠の片想い

 そう言うと一人で、さっさと入口の扉に向かう。


 「ちょっと。おごって貰えないよ。同じ学生なのに。」


 どうにか受け取ってもらおうと、財布から、2000円出して、それを渡そうとす。


 けれど、大翔君は受けとってくれない。


 「まじ、女に金出させるとか、俺の中じゃありえね。それに、ソラも男に恥かかせる様なこと、するなよ。」


 このまま続けても、らちがあかない。


 「分かった。有難う。」


 ここは素直にお礼を口にした。


 「どういたしまして。」


 そんなやり取りに時間をかけてしまったせいで、シアタールームに入ると、電気が消されて、新作映画の予告がながれていた。
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