永遠の片想い

 時計は8時を指そうとしていた。


 「もう、8時かぁ。ソロソロ帰ろか?」


 「明日も学校だしね。」


 飲み終ったカップとトレーを返して、また二人で駅に向かった。


 「あ、後5分で電車来るよ。」


 時刻表を確認して、後ろにいるはずの、大翔くんの姿がどこにもない。


 キョロキョロと辺りを見渡すと、切符売り場にいるのを発見。


 「すぐに、電車来るよ。」


 急かす様に声を掛ける。


「やべ…。ソラO駅までいくらか知ってる?」


 切符売り場の上にある値段表をみてO駅を探す。


「320円だって。」


 『2番線に〇〇行き普通電車がまいります。』


 切符を買い終わると同時に、私達の乗る電車も到着。
< 182 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop