永遠の片想い
時計は8時を指そうとしていた。
「もう、8時かぁ。ソロソロ帰ろか?」
「明日も学校だしね。」
飲み終ったカップとトレーを返して、また二人で駅に向かった。
「あ、後5分で電車来るよ。」
時刻表を確認して、後ろにいるはずの、大翔くんの姿がどこにもない。
キョロキョロと辺りを見渡すと、切符売り場にいるのを発見。
「すぐに、電車来るよ。」
急かす様に声を掛ける。
「やべ…。ソラO駅までいくらか知ってる?」
切符売り場の上にある値段表をみてO駅を探す。
「320円だって。」
『2番線に〇〇行き普通電車がまいります。』
切符を買い終わると同時に、私達の乗る電車も到着。