永遠の片想い

 私はまた、来た道を戻る。


 すれ違う車。エンジン音。車のライト。


 その度に体が震えてしまう。


 ペダルを漕ぐスピードはいつの間にか、早くなる。


 駅前の商店街が見えると、自然と安堵の溜め息が出た。


 駅前にある時計台の側のベンチに座った。
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