短*kiss&kiss



帰り道…



「家着いたよ」



亜沙美さんはあれから楽屋に戻って来た。



亜沙美さんにはこの事…バレたくないから…涙を拭いて、バレないようにしてた。



それが成功したのか亜沙美さんは何も聞かなかった。



「ありがとう…亜沙美さん」



ガチャ



車のドアノブを掴んだ。



その時…



「凛??分かってるんだよ??凛が泣いてた事…泣くの我慢してる事…泣きなよ??凛??私の前ではありのままの凛でいて??」



亜沙美さん…



あたしは再び大泣きをした。



こんなに泣くのはいつぶりだろう??



たぶん初デビューが決まった時の嬉し涙じゃなかったかな…



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