アキバ特捜部!? 犬インフルぱにっく
「ぇ?

 ……ぇと、マダムにきぃてみますネ」

ナツは得意の営業スマイルを残すと、

カウンターにとってかえした。

「珍しいお客さまだこと。

 いいわよ」

オーナーのマダムは

予想どおり優しく微笑んでくれた。

確かにこの店では珍しかった。

――ぁの店の影響カナ?

ナツは、最近駅の近くにできた、

ペットショップ兼ケンネル

《わん!doll》を思い浮かべた。

猫カフェは増えてきてるけど、

アキバにペットショップというのは、

今までなかった。

しかし、休日はヲタな彼氏を待つ女の子たちが

黄色い声を挙げたり、

平日は丸の内レディが犬を預けに来てるとか、

それなりに賑わってるようだった。
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