アキバ特捜部!? 犬インフルぱにっく
「ウチの事務所のビルが

 閉鎖されちゃって。

 暫くここにいてもいいかな?」

「ああ、構わないよ。

 粘ってた常連も

 やっと追い出したとこだし」

「それって、オレのことか?」

ミキは落ち着いてきたらしく、

おどけて見せたが、

さっきの感情の高まりのせいか、

ちょっと鼻にかかった声で言った。

ミキはバイトだが、

ここの専用ブースに住み込んでいる。

「ミキちゃんは常連というより、

 主だろ」

レイヤが珍しく軽口をたたく。

「へっ」

ミキは笑顔を見せた。

ヨースケもナツも、

ミキの素直な笑顔に、

自然と顔が緩んだ。

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