アキバ特捜部!? 犬インフルぱにっく
「……それに、

 ちょっとコワィです」

ナツは小声になって、

ヨースケの袖につかまった。

「ゴメンな。

 やっぱり俺一人で行こうか?」

「ダメです。

 ……これはホントは、

 ァタシが確かめなぃと

 ぃけなかったンですから」

ナツは、

少し寂しそうな表情になっていた。

――エレムが来たとして、

  何を話せばいいんだ?

  それとも取り押さえるのか?

  この状態で?

ヨースケは、

眩暈と熱で回らないアタマで自問していた。

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