アキバ特捜部!? 犬インフルぱにっく
エレムは何か逡巡しているようだったが、

皮肉でそれでも少し寂しそうな

笑いを浮かべると、

ヨースケの手に何かを渡した。

「アナタと、オトモダチの分デス。

 ライラさんには心配してくれるヒトが

 たくさんいますネ。

 うらやましいデス。

エレムはナツにもう一度笑いかけた。

「……ゴメンナサイ、

 ワタシは、もう行きマス。

 サヨナラ」

エレムはそう言うと、

ヨースケとナツに背を向けて走り出した。

突然足音が聞こえ、

周りに私服警官たちが一斉にやって来た。

「これをミキに」

ヨースケはナツにカプセルを渡すと、

エレムを追って走り出した。
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