籠目 籠目
山田の家の玄関――――。


振り返って一言。
智也「じゃあまた―――。」
言葉が止まる。


あの全身鏡を見えないように
被してあった毛布が
ずり落ちている。


後ろの由美は
俺の本当近くまできていた。

多分あと二、三回で
俺の真後ろに
くるんじゃないか!?
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