籠目 籠目
振り返る。


だが、鏡では
映っていたはずの由美は
いなかった。



由美が俺を
殺す機会を狙っているならば、俺はあえて由美を見つけ、
先手を打ってやろうと思った。


数珠、塩、
意味はないかもしれないが
右手にナイフを持つ。
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