籠目 籠目
由美がいた場所に
ゆっくりと前進する。


周りの空気が張り詰める。

相手は霊体だし、
もしかしたら
返り討ちになるかもしれない。

でも、何も抵抗出来ないまま
終わりたくなかった。


必死に、慎重に、
注意をはらって、
由美を探した。






けれど、
由美は見つからない。
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