心の病
私は足早と教室に向かい帰る支度を始めた。

真穂との席は隣同士。

気まずかった。

早く帰りたい・・・と焦る気持ちだった。

「もう帰んかー?」

一番のやんちゃもんの亮太だ。

私が廊下にでようとしたときに声をかけられた。
「いいなあー俺も帰ろっかなあー。」

私は答えないまま家に帰った。

部屋に入るとカバンをソファーに投げつけ、ベッドに倒れた。

あー疲れた。

ふと傷を見る。

ただ傷ついただけ、ただ自分で自分を傷つけただけ。

そう安易に考えていた。
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